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歌詞

サクラ

あなたを忘れれば

すべてが楽に成る

あなたを手放せば

今より遥かに

現実的に成れる

 

さようならを言いましょう

夢のなかで

とびきり美しい満月をうしろに

私のなかで始まり

私のなかで終わる

私しか知らない

私ばかりの物語

 

あなたを嫌いになれたなら

そんな私はきっと、もっと最低

 

夢が夢のままであって

なんて、思ったことは一度も無いよ

挫けそうに成るたびに

心が欲しがった声は

いつだって

 

あなたの歌が響く

流星群の夜に

見えた光はどこへ行くの

いつか話していたように

今日もどこかでひとり

眺めているかしら

 

小指に巻いてきた糸を

手繰り寄せたなら

その先はきっと

あなただと信じて疑わなかった

いまだって、ずっと

もう、ずっと

そうなんだけど

どうしよう

 

あなたを強く想う程

私の姿薄くなって

影みたいに色褪せて

ふわふわふわふわ

ゴーストみたいに浮いて

重い想いも

私を留めるのにはもう限界みたい

ママが私の顔を覗いて

心配するの

ああ、だけど

あなたは知らない

知らないのよ

 

夢の中であなたはいつだって

優しく微笑む

現実のあなたは一度だって

(だってあなたは私を知らない)

 

さよならを言いましょう

夢のなかで

とびきり美しい満月をバックに

私のなかで始まり

私のなかで終わる恋を

私しか知らない

あなたに向けて

いま私の手から解放するの

いま私の手から私を逃す

あなたの仮面を被った

私から解放するよ

 

そして、どこかで生きる本当のあなたに

「おやすみ」

明日の朝、旅立とう

本当のあなたを見つけにいくの