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歌詞

おやすみ、シリウス

私がどこに流れ着くのか

私がどこに辿り着くのか

それは今

わからないけれど

きっとそこは楽園

 

生まれてきた時の事は覚えていないけれど

その前の事なら何となく憶えている

生まれた時からずっと気づいていたこと

この世界にあなたが居る

だから私がほんとうの意味で

好きを寄せた人は

今もひとりだけ

 

誰かと比べるのが一番くだらないって

気がついているんだけど

やめられないの

その度に落ち込んで、ひどく傷ついて

まるでマゾキスト

きっとそうなんだろう

impossibleとI'm possibleの

その羽の有無が生む

大きく些細な

ちょっとの違い

 

だからわらってよ

ダーリン

そのうちに気分もアガってくるよ

塞ぎ込むのも悪くはない

だけど、ずっとそれじゃ

本当に息が詰まってしまうよ

世界はあなたの鏡

あなたはあなたの神

分からないなら、それでもいい

大丈夫

眠っている内も、世界は動いてる

大丈夫

きっとぜんぶ、上手くいくよ

 

 

私がどこに流れ着くのか

私がどこに辿り着くのか

それは今

わからないけれど

きっとそこは楽園

 

あなたを獲得する旅に出た

私はそのために生まれてきた

 

あなたの左手が違う誰かの右手と

繋がる

それでもいいよ

あなたがそれで本当に幸せなら

それがあなたの見つけた

本当の幸せなら

 

だからわらっててよ

ダーリン

たまにひとりで泣くのもいい

でも、ずっとじゃいけない

その涙はあなたの心の栄養

あなたの魂を潤し

その成長を促す

だけど、ずっと悲しいまま

辛いままなら

いつか駄目になるの目に見えてる

それなら

私があなたを呑んでしまおう

そして私があなたのシェルターになって

あなたの悪魔たちから守ろう、

なんてそれじゃ意味が無いね

それはもう、ただの

私のためだけに働く、立派なエゴだね

 

あなたの痛みはあなたのもので

あなたの喜びもあなたのもの

他者にできる事は分かち合うことだけ

だから、

本当のところでは皆ひとりぽっち

それでもこの世界では

あなたが居て、私が居て

彼や彼女が居て

つまりは、

たくさんのあなたが居る

そして大概、予想の斜め上を飛んで

生きているの

繰り返し覚えるデジャヴにも

意味があるのだとしたら

何度だって、あなたを守ろう

あなたにとっては数あるひとりでも

私にとっては圧倒的

唯一無二のひと

つまり、星そのものなのよ

 

太陽が昇りはじめた

夢はまた夢のなかへ眠りにつく

月がむこう岸へと渡っていく

渡り鳥は風に押され

あなたはそうして

どこまで行くのかしら

きっとどこまでも

あなたの好きな場所まで

 

巡る生の営みに

おいてけぼりにされた人も

連れて行くよ

さぁ、掌をだして

昏くても其の内に明けるから

光は闇より弱いからといって

善もそう、という謂れはない

あなたが口にした事が

あなたのリアルにそのまま響くなら

神様を信じていないとして

それでもやっぱり

あなたはあなたの神様なのよ

そして映るひとはあなたのもうひとり

もうひとりの私よ

 

私がどこに流れ着くのか

私がどこに辿り着くのか

それは今

わからないけれど

きっとそこは楽園

手作りの天国