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歌詞

May Day

泣いているわたしを置き去りにして

いま

そうすればわたしは

あなたを一生想うことができる

 

いま怯えて、生きていること

待っても、やり直しも

ましてや選手交代の主張も効かない

この圧倒的な生を前にして

この身体の内側から鳴り響く

その鼓動の、あまりの力強さに

震えているわたしを

どうか置き去りにして行って

そうすればわたしは

運命とか、そういう力のせいにして

あなたやわたしを

諦めることができる

 

優しさは本来、とても良いもの

柔らかくて、あたたかくて、いい香りのする

目に見えぬかたちも、ぬくもりもある

安心をくれるはずのもの

「残酷と似て非なるもの」

そう思ってしまっている、

わたしがきっと可笑しいの

 

信じてと

あなたは何度も繰り返す

その度にわたしは混乱する

 

世界に溺れて

踠いて、足掻いて

動けば動くほど、何かが起こる

それが良いことなのか、悪いことのなのか

こんな頭では何も考えられない

あなたの現実はすべて

過去のあなたが望んだことなら、

わたしは、いつ

一体どうして、 どこで、こんなに

 

諦念の皮を被った骨抜きのかなしみ

惰性に甘んじて尚、燃え続ける

嫉妬に生殺しにされ

羨望に焼かれるこの日々

すっかり染み付いた負け犬根性を抱えたまま

それでもまだ、生きている

そんなわたしをずっと持て余したまま

 

時間は平等に過ぎていく

リセットの効かない若さを

悪戯に消費しても

誰も何も言わない

そこに誰も居ない

 

ただ幸せになりたかった

そう、望む反面

それを恐れる自分が居る

相手はなにも考えてはいないのに

浮かび、透けて見える言葉はいつだって

冷え冷えと尖って

わたしを容赦なく刺してくる

それもすべでわたしがわたしに見せる幻想

たとえ正しくとも選べばよいこと

どう生きるか、どう現実を歩むか、どの未来を選択するか

わたしにかかっている

 

何も保証もない

まだ5月なのに聴こえる蝉の声

7月の季節にどんなわたし、

そして、あるいはあなたが見えるでしょう

一番傍に居て欲しい、近くに行きたい

辿り着きたい世界、そこで叶えたいこと、

共有したいせかい

すべてはまだ終わっていないから

きっと、生きている限りは、屹度

 

祈りは愛そのもの

きみの歌は希望

きみは、わたしの未来そのもの

生きたいと望む本能、その灯火に宿る芯

次の一秒へわたしを動かす欲そのもの

泣いているわたしを置き去りにして

いま

そうすればわたしは

あなたを諦めることができるのに

 

本当にあなたは

優しくて、お人好しで

臆病のお面を被った最強のヒーロー

 

その魂に輝く星を、ずっと

わたしは望んで、見つめている

生まれる、ずっと前から

 

わたしの名を呼んで

どうか、あなたの音で

 

きっと、もうすぐ会える

そんな気がするの